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幸せのエッセンス

2020-07-26 21:22 作者:洛茶Royaltea  | 我要投稿

 窓から吹いてくる暖かい風(fēng)が眠気を誘う。

 秋になったとは言え、まだ初秋、空気中に満ちる「熱」という夏の余韻は世の中から忘れられるのが嫌がるように必死にもがいている。

 こんな時寢るか食うかのどっちなんだろうが、読書の秋なんてわけ分かんない言葉は誰が発明したんだろうと、機に身を伏せたままの彼には全く授業(yè)を受ける気がなく、しょぼくれながら心の中で呟いていた。

 こんな時にもちゃんと勉強できるのは隣の良い子さんくらいじゃねぇの?となんとなく思いながらそちらに目をやると、

 うぅわ、雑誌読んでる!えっ、なになに、今日どうした?

 いつも大人しそうな顔して授業(yè)をちゃんと受ける隣の男の子。そんな真面目な子が、今まさにキャラを破るような行動を取っている。機の下で開かれた一冊にじっと目を凝らしながらも、なんだかイライラしているように見えた。授業(yè)中にやることにしては十分不審なのだけれど、そこまであの子の興味をそそる雑誌って、やっぱ気になるなぁと思ってこっそり覗いてみると、

 あれって……?!

 この前のコンテストでS賞を取ったケーキ、自分の作品だ。でもなんでそんなのずっと見つめてんの?しかも授業(yè)中。お菓子とかにあんま興味ないみたいだし。

 となると……

 ちょうど授業(yè)終了のチャイムが鳴った。男の子は、とても重要な試験がこれから始まるのに全く復(fù)習(xí)せずに試験場にやってきてしまったかのように大きくため息をついた。明らかに構(gòu)って欲しい顔している。

「そのケーキのレシピ、教えてやろうか」

「えっ?」

「お前が授業(yè)中に雑誌を読むなんて珍しいな、お菓子に興味ないのに。それ、作りたいんじゃないの?」

「つ、作りたいけど…えっ?教えるって、これ、まさか……」

「そうだよ、それ、オレの作ったやつだから。前も言ったんだろ、パティシエ目指してるって。で、なんで作りたいんだ?」

「そ、それはその、これを食べてもらいたい女の子が、いて……」

 やっぱり!

 恥ずかしがりながらも、またどこか幸せそうな顔をしている。やっぱり年頃の男の子なんだから、そんなの一発でわかる。

「了解!すぐレシピ書いてやるから、ちょっと待っててな」

 筆を揮うように書いてくれている彼に、男の子は申し訳なさそうに言葉を続ける。

「で、でも、いいの?大事なレシピでしょう、企業(yè)秘密っていうか、なんかそんな感じの……」

「そんな大袈裟なもんじゃないんだよ。未完成品だし」

「み、未完成品?」

 微妙な突っ込みを無視した彼は立ち上がって、書き終わったレシピを男の子に渡した。

「はい、完成!これを食べてもらいたい女の子がいるんだろう、なら頑張れ!」

 と言いながら荷物を片付け始めている。帰ろうとする彼に、男の子は問い続けた。

「ありがとう…でも本當(dāng)にいいの?S賞を取ったケーキでしょう、僕なんかに」

「いいんだよ、オレが欲しかったのは別にS賞なんかじゃなかったし!じゃな!」

 と一言を殘して、彼は教室を後にした。

?

 そう、オレが欲しかったのはそんなもんじゃない、オレが欲しかったのは……

?

 ――數(shù)日前――

?

「だめだ!このままじゃ間に合わない!」

 カレンダーに目をやると、締切はもう迫ってきていることが分かる。そして目の前にあるこの出來上がったばかりのケーキ。色も形も完璧だと言えるほど精巧に作られているが、味はまだイマイチに感じてしまった。

 色と形はどんなに綺麗に揃っていても、味で負けたらなんにもなれない。味を除いたら、これはただの飾り、ケーキでなくなってしまう。

 なのに、そんな大事な味だが、まだなにかが足りないのだ。

「これじゃ普通すぎて、ほかのやつらと區(qū)別がつかない。それに……」

「それに?」

 獨り言をしていた彼は近づいてくる彼女に気付かなかった。びっくりして聲の伝わってきた方を向くと、そこに、彼女が笑って立っていた。幼馴染の元気な女の子、甘いものが好きで、いつも彼の作ったケーキを食べてくれた。そして、褒めてくれた。

 元といえば、パティシエを目指している理由は彼女にあった。無邪気な少年少女だった頃、彼女は、泣いていた時に甘いものを食べると悩みを忘れ、笑ってくれた。そして彼は、そんな彼女のために世界一のパティシエを目指すことを誓った。

?

~~~~~

「オレが世界一のお菓子屋になって、お前に一番うまいケーキを作ってやる。世界で一つしかないお前だけのためのケーキだ、だからもう泣くなよ!」

「あたしだけのための、ケーキ?作ってくれるの?」

「そうだよ、特別なエッセンスを入れてやるから、なんでも注文して!」

「ありがとう!じゃあ、あれが食べたいなぁ!」

「あれって」

「あれはね…………」

~~~~~

?

「ちょっとぉ、聞いてる?」

「えっ?あ、うん」 

 ぼうっとしている彼に、彼女はちょっと愚癡った。

「なにぼうっとしてるのよもう!で、それ、コンテストに出すやつ?」

「うん、そうだよ。ていうか、入る前にノックくらいしろよ!」

 やっと気を取り戻して突っ込んだが、また突っ込まれる。

「したよ。でも返事なかったもん」

「あっ、そっか、ごめん」

「それ美味しそう、ちょっと食べていい?」

「えっ?う、うん、いいよ」

 少し元気のない聲を出してしまった。そのケーキは、本當(dāng)はまだ完成してないからだ。でも、気づかれてはいけない。だってそれは……

「あぁあ、美味しい!」

「そ、そうか、うんうん」

 違う…

「これで優(yōu)勝決定だね!」

「當(dāng)たり前だろう!」

 違う……

「じゃあ、明日頑張ってね!バイバイ~!」

「おおぉ、優(yōu)勝トロフィーとってみせるからな!」

 違うんだ!

?

 意地張ってどうすんだ、オレ!こんなんじゃS賞なんて取れないじゃん、たとえ取れたとしても、取れたとしても…ダメなんだ!

 特別なエッセンス、思い…出せない……

 クソ!

 ……

?

 翌日はコンテストの日。お菓子のコンクールなので、その場で作って味わってもらい、すぐ評価が出てくるような仕組みだから、一日で終わった。 競爭は厳しかったが、群雄割拠の中、彼の作ったケーキが結(jié)局優(yōu)勝し、S賞を勝ち取った。生中継されていたし、翌日の雑誌にもきっと載せられて広がるんだろう。けど、喜ぶはずの彼の顔には、笑みがなかった。

 結(jié)局、特別なエッセンスを思い出すことはできなかった。落ち込んで歩いている彼は、親しい聲に呼び止められた。

?

「おめでとう!S賞、取ったね」

 下がった頭を上げてみると、彼女の姿が目に映る。

「うん……」

 だめ…

「どうしたの?元気ないよ?」

「別に」

 だめだ……

「ほら、元気出して、S賞取ったんじゃない!」

「あれは出來損ないだ、入れないといけないものを、入れられなかったんだから」

 だめなんだ!

「えっ、そうなの?でも、本當(dāng)に美味しかったよ!そして優(yōu)勝したし、よかったじゃない、だから……」

「良くないよ!あんなの」

 思わず聲を荒らしてしまった彼は、狂っているように言葉を並べ続ける。

「作りたいもんちゃんと作れなくて何がよかったんだよ!」

 違う!何言ってんだオレ!

「S賞なんてどうでもよかった、あんなもん取れても意味ないんだよ!」

 こんなこと言いたいわけじゃないんだ!

「意味ないってどういうこと?どうしたの?ねぇ…」

「もういい!ほうっとけよ!」

「あっ、待ってよ、どこ行くの?」

 

 勢いのまま駆け出してしまった、心配してくれた彼女を置き去りにしながら。

 オレはバカだ!バカだ、バカだ、大バカ野郎だ!なに八つ當(dāng)たりしてんだ!彼女はなんも悪くないのに、悪いのは、オレだけなのに。あんな酷いことを。

 クソ!

 クソクソクソクソォ!

 

 空が赤く染まり始め、そろそろ退勤時間だ。勢いのままで、いつの間にかちょっと遠いところに來てしまった。見慣れていない街並みが瞳に映り、彼を少し寂しい気分にさせてしまった。

 肩で息をしながら歩幅を縮め、そのまますぐそばにある二段しかない石段に座り込む。息を整えながら、これからどうしようかとぼんやりと考えていた。

?

「あら、顔色よくないのぉ、兄ちゃん」

「えっ」

 突然の聲に驚かされて振り返ってみると、そこに優(yōu)しそうなお婆ちゃんがいた。頭を上げて上を見ると、ここは店前であり、そして今自分はまさに、このお婆ちゃんのであろう店のドア前に座っていることに気がついた。

「ご、ごめんなさい。オレ、ちょっとぼんやりしちゃってて」

「いいわよそんなの。それより、なにか悩み事でもあるのかい?戀とかさ」

「えっ?い、いや、その……」

「あら違ったかい、てっきりそうだと思ってたのにねぇ。まあ、どうでも良い、ほら上がりな、元気が出る魔法をかけてあげるから」

「えっ、ま、魔法?」

 言い終わったお婆ちゃんは彼の疑問を無視してそのまま奧の部屋に入っていった。

 とんでもない言葉が飛び出てしまった。お婆ちゃんが魔法だって?いや、もしかして、見た目は優(yōu)しそうなお婆ちゃんだけど本當(dāng)は邪悪な魔女で、オレを何かで眠らせてなにかしらの儀式の生贄にする……訳ないよな。いきなり帰るのもあれなんだし、ちょっと待つかぁ、もし何か変なのが出てきたら速やかに……

 あれこれ考えているところ、お婆ちゃんは部屋から戻ってきた。手に持つ竹でできた皿のようなものを彼に渡して勧める。

「食べてみな、これ食べると、きっと元気になるのさ」

 受け取ってきて中を見ると、何かの果実のような赤いものがいっぱい入っている。

「これは……」

「まあ、食べてみな、毒じゃないから」

「いえいえ、そんな」

 まさか自分の考えことがバレたとか、怖いお婆ちゃんだなとか、いろいろ思いを巡らせながらも、慌てて中から一個取って口の中に入れる。

 すると、獨特な味が口の中で広がっていく。

 あれ?

「これはね、陳山査子っていうのよ」

 ちん…さんざし……

「甘くて、酸っぱくて、そしてちょっぴり苦い。口にすると、いろいろ思い出させてくる、獨特な味なのさ」

 獨特な…味……

「でもいまはね、どんどん味わえなくなっちゃってる、良い味なのにね。それは、故郷の味だからさ……」

 お婆ちゃんの言葉が記憶を蘇らせる鈴のように響き、忘れていた思い出をありありと目に浮かばせてくれる。幼き彼女の聲がそれに応えるように重なって、耳に纏わりついてくる。

 

~~~~~

「それは、故郷の味だよ!」

「故郷の味?」

「そう、甘くって、酸っぱくって、そしてちょっぴり苦いの。えへへ、苦いのはちょっと苦手なんだけれど、陳山査子だけはいいの。だってあれは、おばあちゃんとの思い出なんだもの」

 彼女のおばあちゃんは、あの時はすでにいなかった。笑っていた彼女の表情に少しのさみしさがまざっていたけど、決して切なくはなかった。陳山査子のことに関わると、おばあちゃんとの楽しい思い出が、いっぱい出てくるからだ。

~~~~~

?

「……だから今の若者ときたらね……」

 まだ獨り言を続けていたお婆ちゃんを遮って、彼は急に聲を出す。

「お婆ちゃん!」

「なん、なんだい?」

「あ、驚かせちゃってごめんなさい。あの、これ、もらってもいいかな?いや、これをください!ぜひお願いします!」

「あらあら珍しい、気に入ってくれたのかい?」

 少し驚いたお婆ちゃんに、彼は落ち著いた顔で、言葉を紡ぐ。

「はい。これをとっても好きな女の子がいて、これを食べると嫌なことが何もかも忘れられて、幸せな思い出がいっぱい出てくる子なんだ。でもオレ、バカなことしちゃって、あの子と喧嘩しちゃった。謝らなきゃと思って。これを、陳山査子を食べてもらって、仲直りしたいんだ!」

「やっぱり戀じゃんかい。あたしの目に狂いはないぞ」

「あ、えへへ、そう…です!でも、あんなひどいこと言っちゃったから、許してもらえるのかな」

 少し不器用に笑って不安そうな彼を、お婆ちゃんは優(yōu)しく勵ましてあげる。

「大丈夫だよ、きっと許してもらえるのさ。あんたが頑張って一番のケーキを作れたらね」

「ケーキ?」

「なんだい?ケーキに入れるんじゃないのかい?」

「い、入れるけど、どうしてわかるの?」

「あたしだって森奧の魔女じゃないし、テレビくらい見るわよ。今頃の若者がどんなおやつ食べてるのかが気になってね。あんたは今日優(yōu)勝した子でしょう、喜ぶはずの日なのにあんな顔してさ、一発でわかったわい!」

「そうかぁ、それでオレのことを」

 感心している彼に手を振って、お婆ちゃんは促す。

「はいはい、ぼうっとしてる場合じゃない。遅れる前に早く行きなさい!あの子に喜んでもらえるケーキを、ちゃんと作りな!」

「はい!ありがとう、お婆ちゃん!」

 元気よく感謝の言葉をおくり、彼は家へ向かって走り出した。

?

「できた!色も形も、そして、味も!」

 出來上がったケーキを持って、彼は家を飛び出し、彼女の家へ向かっていく。

 早く、謝らなきゃ!

 許してくれるかな?

 いや、許してくれなかったら、それもオレの自業(yè)自得だ!

 でも、せめて、これを!

  

「あっ!」

「えっ?」

 家につくことなく、公園前で出くわした二人。まるで世界中のほかの人が全て消えたかような沈黙がしばらく続いた。ふたりの目に漣が立ち、互いの姿が映る。一枚の落ち葉が目の前を舞い落ちて言葉をもたらし、沈黙を破る。

「あの、ごめんなさい!オレ、バカなんだ!作りたいもんちゃんと作れない自分が不器用なくせに、八つ當(dāng)たりしちゃって!心配してくれたのに、あんなひどいこと言っちゃって、本當(dāng)にごめん!」

 頭を下げて必死に謝っている彼に、彼女は優(yōu)しい笑顔を見せてくれた。

「ううん、大丈夫だよ。あたしこそ、なにもわからなくて、苦しんでるのに分かち合ってあげられなくてごめんね!」

「そんなことないよ、お前はなんも悪くないよ、悪いのはオレなんだ。だから、許してくれないかな?」

「許すもなにも、最初からそんなのないもん!ね!」

「ほんと?良かった!ね、これ食べてみて、出來たよ!」

「ケーキ?」

 嬉しく笑う彼からもらったケーキを一口食べると、懐かしい味が全身に広がってくる。

「こ、これって……」

「世界でたった一つしかない、お前だけのためのケーキだよ!」

 元気よく笑っている彼の笑顔に、彼女は涙を堪えられなかった。陳山査子、甘くて、酸っぱくて、そしてちょっぴり苦い、故郷の味だ。そして、二人の繋がりで、大事な約束なのだ。

「ちゃんと、覚えてくれたんだ、ありがとう、すごく嬉しい!」

 嬉しい涙が頬を伝い、彼女の笑顔をより美しくしてくれる。

 この子に、もう二度と悲しい思いをさせない!オレが、彼女の笑顔を守るのだ、絶対に!

 心の中でそう決めた彼は、八年も遅れてきたその言葉を、その思いを、口に出した。

「な、聞いてくれ。オレは、ずっと、お前のことが……」

 …………

?

 ――現(xiàn)在――

?

 ビルのドアを出て、校門へと向かう彼。

 校門の外で、彼を待つ彼女。

 視線が合う度、心から笑い合える。

 そう、オレが欲しかったのは、S賞なんかじゃない。

 オレが欲しかったのは……

?

「遅いよ!」

「ごめんごめん、ちょっと出來事があって」

「ふ~ん、怪しい~」

「怪しくないって、何言ってんのよ。で、今日は、どこ行くの?」

「あ、今日はね~」

 ……

?

 この子の、幸せな笑顔なのだ。

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