舞(ま)い散(ち)る五月雨(さみだれ)、しとしとと 一人口(ひとりくち)ずさむ、手毬歌(てまりうた) 詠(うた)い詠(うた)え、詠(うた)う思(おも)いを この歌(うた)に隠(かく)して、袖時雨(そでしぐれ) 心(こころ)裂(さ)かせる　この思(おも)い いつしか貴女(あなた)に　戀(こい)焦(こ)がれ 人(ひと)知(し)れず、思(おも)いは募(つの)り 道(みち)ならぬ戀(こい)と知(し)りました 密(ひそ)かに紡(つむ)ぎ、ともに寄(よ)り添(そ)い 一夜(ひとよ)限(かぎ)りの過(あやま)ちに 流(なが)されるまま、満(み)たされぬまま、 口(くち)づけを重(かさ)ねても 雨(あめ)は詠(うた)う、水無(みな)月(つき)の空(そら) 葉(は)を濡(ぬ)らしてゆく、手(て)毬(まり)花(はな) ゆらりゆられ、揺(ゆ)れる思(おも)いは 五月雨(さみだれ)に隠(かく)した　袖(そで)時雨(しぐれ) 花(はな)を咲(さ)かせる　この雨(あめ)も やがて、終(おわ)り告(つ)げるやうに 人知(ひとし)れず、蜜月(みつげつ)は過(す)ぎ 道(みち)ならぬ戀(こい)は散(ち)りました 一人(ひとり)の夜(よる)に、眠(ねむ)れぬ夜(よる)に ゆらり映(うつ)る　貴女(あなた)の影(かげ) 私(わたし)の思(おも)い閉(と)ざしておくれ 貴女(あなた)忘(わす)れるように 舞(ま)い散(ち)る五月雨(さみだれ)、しとしとと 一人口(ひとりくち)ずさむ、手(て)毬(まり)歌(うた) 詠(うた)い詠(うた)え、詠(うた)う思(おも)いを この歌(うた)に隠(かく)して　袖(そで)時雨(しぐれ) あゝ(ああ)雨(あめ)は、 この涙(なみだ)隠(かく)しても、 あゝ(ああ)儚(はかな)き思(おも)い 消(け)せない??? 雨(あめ)は詠(うた)う、水無(みな)月(つき)の空(そら) 葉(は)を濡(ぬ)らしてゆく、手(て)毬(まり)花(はな) ゆらりゆられ、揺(ゆ)れる思(おも)いは 五月雨(さみだれ)に隠(かく)した　袖(そで)時雨(しぐれ) 雨(あめ)は詠(うた)う　五月雨(さみだれ)戀歌(れんか) 花(はな)びら散(ち)らすは　手(て)毬(まり)花(はな) 雨(あめ)に打(う)たれ消(け)せぬ思(おも)いは 私(わたし)を濡(ぬ)らしてゆく、戀(こい)時雨(しぐれ)